STORY

気づかれなくていい職人の仕事。責任とやりがいについて。

気づかれなくていい職人の仕事。責任とやりがいについて。

+CELのランドセルは、職人たちがひとつひとつミシンがけをしています。背カンと呼ばれるベルトを繋ぐ部分はしっかりと立ち上がる設計になっていて、左右それぞれが独立して動くようになっています。あるいは型崩れを防ぐため、カバン部分の側面と底面にはコの字型のプレートが入っています。それらいくつもの機能を担保するために厳選されたパーツを組み上げていく工程は、すべて手作業で行います。ランドセルは単なる工業製品ではなく、人の温もりが通った道具。そのことをよく知る職人たちに、+CELのランドセル作りについて聞きました。

INTERVIEW
『+CEL Caravan 2024』ランドセルの展示受注会を全国で開催

『+CEL Caravan 2024』ランドセルの展示受注会を全国で開催

この度、ブランドのお披露目とともに+CELの世界観を体験いただく場として、ランドセルの展示販売会『+CEL Exhibition 2024 』を開催します。その後、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道など日本各地へ巡回する展示販売会『+CEL Caravan 2024』も実施して参ります。ぜひ、この機会に+CELのランドセルに触れ、作り手の想いなど直接お話しお聞きいただけましたら幸いです。みな様のご来場こころよりお待ちしております。

EXHIBITION

柚木さんの言葉が重く響くのは、もう100年が経っているから。

染色家・柚木沙弥郎さんはインタビューの最後に「毎日、一生懸命やればいんだよ。それだけですよ」と言っていました。簡素ながら、柚木さんの歩んできた人生の重みと朴訥とした語り口が相まって、言葉が胸に沁み入るようでした。どんな言葉を話すのかより、誰がどうやって話すのかによって、言葉の意味や重みは変化します。新しく小学生となる子どもたち、そして親や祖父母に対してのメッセージを、貴重なインタビュー動画で受け止めてください。小学生の頃の柚木さんの写真も映っています。

MOVIE
100歳の豊かさは、1日を感じることから。柚木沙弥郎さんインタビュー<前編>

100歳の豊かさは、1日を感じることから。柚木沙弥郎さんインタビュー<前編>

ランドセルのかぶせ裏には、100歳の染色家・柚木沙弥郎さんの作品を使っています。柚木さんのアトリエに伺うと、小学生の時に見た飛行船「ツェッペリン号」を描いた作品が飾られていました。心の中に輝き続ける存在として、その景色を覚えていると言います。+CEL のランドセルに使ったかぶせ裏の作品が、そういう存在になってほしいと柚木さんに伝えると、目を見開いて、「そうなるといいねえ」と頷きました。毎日使うものだからこそ、美しいものを。「80歳を越えてから、より自由になった」という大先輩は、子どもたちにどんな想いを抱いているのでしょう。このランドセルを贈る、大人たちへのメッセージもお聞きしました。

INTERVIEW
100歳の豊かさは、1日を感じることから。柚木沙弥郎さんインタビュー<後編>

100歳の豊かさは、1日を感じることから。柚木沙弥郎さんインタビュー<後編>

柚木さんは、子どもの頃にランドセルを背負ってましたか?背負ってたけど、あんまり大事にしてなかったね(笑)。(+CELを手に取りながら)こんなに立派じゃなかったよ。記念撮影の写真があるけれど、ランドセルを背負って、心配したような顔をして写ってる。頼りないね。小学校の頃は、僕はあんまり元気がなかった。体が弱くて、だからあんまり学校に行くのが好きじゃなかったですね。つらい、悲しい気持ちありました。学校には行きたくない日もあるね。上級になったら体が丈夫になって元気になったけれど。だからランドセルに教科書をいっぱい入れて、とにかく学校に元気よく行ってほしいです。

INTERVIEW
ものづくりの現場から。

ものづくりの現場から。

ランドセルは、職人の手作業によって作られます。そのために、よく目を凝らして見れば、ミシンの縫い目や鋲の打ち方によって、一つ一つ違うことがわかるかもしれません。高い品質を担保した上でわずかな違いがあることは、人の温もりが伝わる個性と捉え、大切な価値だと考えています。専用のミシン、切り出された人工皮革、選び抜かれたパーツ。工場には、良いランドセルを作るために追求されたさまざまな要素が並んでいます。それらを一つにまとめ、完成させているのが、職人たちの情熱です。彼らが何を考え、何を大切にしているのか、聞いてきました。職人の言葉は、そのまま〈+CEL〉のランドセルの本質です。

INTERVIEW